

境内の奥、
明るい広場、わたしたち以外は誰もいない。
「お姉さん、また会えたね」
気付いてたの? 無意識に眼で追っていたのかもしれない。
「お姉さんのこと、仔狐ちゃんって呼んでいい?」
自分を「仔犬」と呼ぶ、小さな女の人が無邪気に微笑む。
「仔犬に興味ある?それとも首輪?……触ってみる?」
どうして手を引かれるまま、ついて来てしまったのだろう。
目の前の存在に、ふいに怖気に似た気持ちがよぎる。
触れたらきっと、もう元いた日常には戻れない気がするのに・・・。


境内の奥、
明るい広場、わたしたち以外は誰もいない。
「お姉さん、また会えたね」
気付いてたの? 無意識に眼で追っていたのかもしれない。
「お姉さんのこと、仔狐ちゃんって呼んでいい?」
自分を「仔犬」と呼ぶ、小さな女の人が無邪気に微笑む。
「仔犬に興味ある?それとも首輪?……触ってみる?」
どうして手を引かれるまま、ついて来てしまったのだろう。
目の前の存在に、ふいに怖気に似た気持ちがよぎる。
触れたらきっと、もう元いた日常には戻れない気がするのに・・・。