発達障害の息子との日々を思い返した備忘録の付記。そもそも発達障害とは?

息子 いゆ太くん(仮名)の発達障害と診断された当時の日々を忘れない内に書き残しておこうと思い、先日備忘録を記しました。

この備忘録を記している間は、

「とにかく今 思い返せることを忘れないうちに一生懸命に書き留めよう」

との思いで書き進めてきました。

でも書き終えてしばらく時間が経ってみて、いゆ太くんの、

どんなところが発達障害とされたのかな、

と今更思ってしまいました。

普段の、日常での いゆ太くんの様子は、どこにでもいる普通の男の子との違いはあまりないと感じてます。

でもまぁ、ふとした瞬間に、ちょっとした強めの”癖”の様なものを感じることはあるのですが。

そもそも発達障害とは何でしょうか?

どんな規定で発達障害とされるのでしょうか?

という朧げな疑問を浮上させてくるのです。

それを知ったところで何かがどうなるわけでもありませんけど・・・、本当に今更。

関心を持っていただけたら、こちらをどうぞ。

さて発達障害とは?・・・

自宅の書棚には発達障害についての本が何冊かあります。

いゆ太君が発達障害と診断された頃に購入して参考に読んでいたものなのですが、そこに記されていることによれば、

(詳しくは専門家の著書を読んでいただくとして、ここでは個人的な覚え書きと捉えてください。)

発達障害とは、

目に見えない、見た目で分からない、先天的な脳機能障害

ということになる様です。

障害を持っている本人の、行動、言動、考え方、気持ちなどに現れる 非常に分かりにくいもので

本人も、周りの多くの人と何となく自分は違うのかも知れないと感じている場合もあれば、

自身で気付けていない場合もある様です。

本人が気付けていないのですから、家族や周囲の人々だって気付けていない、なんてこともありますね。

この脳機能障害はADHD、ASD、SLDなど幾つかのカテゴリーに分けることが可能な様です。

ADHD 注意欠如、多動症

不注意、多動性、衝動性が特徴。 発想力、想像力が優れている人が多いそうです。

ASD 自閉スペクトラム症

対人関係の困難、こだわりの強さ が特徴。 記憶力、集中力が優れている人が多いそうです。

SLD 一般には学習障害と言われる症状

読み書き、計算が苦手なのが特徴。 学習面以外で得意分野を持っている。

これらのカテゴリーのちょっとずつが複合的に混ざりあって個人の特性を形成しているとのことです。

これに当てはめると いゆ太くんの場合はASDの要素、”対人関係の困難”が一番強く、少々SLDの要素がある感じですね。

(2023年補記)SLDの要素があるので、本(文章)をあまり読みたがらないのですが、支援学校入学の為の勉強は、かなり集中して出来ていた様です。

思い返せば、

いゆ太くんが発達障害と認定された小学校3年以前の人との関わりといえば、

私たち夫婦と おじいちゃん、おばあちゃんなどの家族を除けば、大体において いゆ太くん本人から求めなくても誰かが彼に寄り添ってくれていたように思います。

保育園の先生や小学校1・2年のクラスメイトと先生がそんな感じでしょう。

でも3年生でクラス替えがあり、3クラスが2クラスになって1・2年の時仲の良かった子達と別のクラスになってします。

3年生くらいになると児童一人ひとりの自我も成長しますから、あまり周りの子に 優しく寄り添ってくれる子もいなくなるのでしょう。

自分から人と関わりに行くことに困難を感じる特性であるのならば孤立してしまうのも道理でしょうね。

発達障害であることに気付けてよかった?

個人の特性や性格を”障害”と規定してしまうことにちょっと違和感や抵抗を感じます。

障害と思い込まされているのでは?。なんて疑念が心に浮かぶこともあります。

それでも いゆ太くんがコミュニケーションを苦手として、変なこだわりを持ち、本や文章をあまり読みたがらない、という特性を何となく感じていたものを、ハッキリと認識できたと思えます。

子供も親も、ある程度分かったうえで接する事ができればお互いにストレスを軽減できるのではないかなと思います。

そのことを前提にして日々の生活をおくり、気になったことがあれば、

こうした方がいいのではないかと、その都度話をします。

そうやって知識として本人が意識してくれれば、場面 々で、状況に合わせた行動を考えられるのでは?、と思うのです。

読んだ本にも、できるだけ早く気付いて対処できれば理想、と記されてます。

できれば成長過程である高校に入学する前までに、とあります。

大人になってから自分を変えようとするのは誰にとっても大変ですからね。

小学3年生のあの時、いゆ太くんが孤立していることに気付けないでいたら、今頃はどうなっているのかと思うと・・・、この先どんな大人になってしまうのかと怖い気もします。

彼は少しづつ成長していると思いたいです。

小学校での3年半、中学校での3年間、高校の受験対策で通っていた塾と現在通う支援系の高校でのソーシャルスキルについての授業で、「知識として」色々なことを”知った”ように思えます。

小学三年生で支援学級に編入して以降は寂しく孤立していたことはないと学校側からは聞かされてました。

中学生のときには通常学級の生徒と一緒に活動しなければならない委員会活動でも顔見知りになった通常学級の生徒と少しだけ仲良くやれたとか。

まだ”自分のテリトリー”の外では

「コミュニケーションはまだ苦手だな」

と話してくれたことがありました。

出来る事と苦手な事を認識している いゆ太くんは、精神面で安定感が増してきている様に感じられます。ほんの少しづつではあるけれど・・・。

2023年現在 社会人1年生

上記の文章は”ほぼ”2021年に執筆しました。

2023年現在、いゆ太くんは支援学校(高校資格は無いそうです)を卒業して就職しました。

社会人1年生です

学生の頃のいゆ太くんと、今のいゆ太くんを比べると成長してると感じます。

説明があまり上手とは言えなかったり、ちょっと子供っぽいところが垣間見えたり時々するのですが。

毎日緊張感を持って仕事に励んでいるのでしょう。

仕事ぶりはどんな様子なのかな、学校と違って職場参観は無いでしょうね。

親としては社会人に成ったら成ったで新たなる心配事を思ってしまいます。

それから 時間の経過とともに、自身で書いた備忘録を読み返してみて、それまで感じたことのない もやもやした気持ちも起こっているのです。

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